HTC、Beats Electronics株の一部の売り戻しを行う

HTCは以前Beats Electronicsを3億ドル以上の株を買い取り、買収を行っていましたが、どうやらその一部をHTCがBeatsに対して売り戻しを行ったようです。

売り戻す額は3億ドルの半分の1億5000万ドルで、7月21日に売却した模様です。

CNETから情報によると、この一年間、HTCとBeatsの株式売買契約の中で約束した財務上の義務を全て履行出来てないなかったようで、その結果の売却の可能性も否めません。

このBeats株の売戻しによりBeats Electronicsは自社株を75%保有、HTCは25%保有となっています。

HTCはBeats株売戻しのコメントとして、

「Beatsに対して、海外事業拡大に向けた経営上の柔軟性を提供するため」

としており、Beatsの広報担当もコメントしていない模様です。

事の経緯


HTCはBeatsを買収後、Beatsオリジナルのヘッドセット機種にセット販売していましたが、その後「ユーザーのニーズや生産性を加味した結果、Beatsのイヤホンを今後の機種は付属させない」と述べており、実際Oneシリーズなどには「Beatsテクノロジー」は搭載しているもののイヤホン等のセット発売を行っていませんでした。

その理由として考えられるのは、Beats買収後、買収前と比べて売り上げが70%以上落ち込んだ事が挙げられていました。

しかし日本を見ると、日本から発売されているHTC JにはBeatsイヤホンが付属して販売しており、やはりBeatsを売り込んでいく初機種の場合はヘッドセットを付属させた方が今後に繋がると考えたのでしょうか。

付属イヤホン「Urbeats」、HTC独自機能「Beatsテクノロジー」について


 

付属している「Urbeats」と呼ばれるイヤホンは自分の考えではイヤホンのデザインはとても良く、質感も悪くはないと思いますが、イヤホンの音質はそこまで良いものではないと感じています。

HTC Jやその他のBeatsテクノロジー対応機で他社イヤホンを使い、「Beatsテクノロジー」で音楽を聴くと篭った感じも少なく、とても聞きやすい音となっています。

この「Beatsテクノロジー」はHTCとBeatsはどの程度連携して作成した物なのでしょうか?

もしBeatsテクノロジーは殆どHTCが作成した物なのであれば、HTCからするとBeatsは重荷となってしまっているのかもしれませんね。

Source : Cnet