HTC CEOピーター・チョウ氏、「官僚化の打破」を呼びかける社内メールを送信
サムスンやアップル、その他各メーカーの荒波に揉まれ株価の低迷や市場シェアの減少が続いてしまっているHTCのCEO、ピーター・チョウ氏（Peter Chou）が社員に対して、社内戦略の方向性、官僚化打破などの経営方針についてに送信したメールの内容を得たとbloombergは報じています。
メール全文
“We have people in meeting and talking all the time but without decision, strategic direction or sense of urgency. Bureaucracy crept in without clear ownership. We agreed to do something but we either didn’t do it or executed it loosely. Don’t let the processes, rules and norms to impact our important goals. Of course we have to follow certain rules and criteria but don’t let small things kill the major goals.”
“We are disappointed that our sales are down while smartphone market share is growing, Our competitors can leverage their scale, brand awareness and big marketing budget to do things which HTC could not do. The fast growth from the last two years has slowed us down.”
WirelessWireの記事
まだ間に合うか – HTCトップ、「官僚化打破」を呼びかける社内メモ
から文章を抜粋すると
「HTCはかつて決断も動きも素早い組織だったが、この2年間の成長でそうした素早さが失われた。何か策を講じなくてはいけないことにはみんなが同意していたものの、結局何もしなかったかた、あるいはしたとしてもやり方がいい加減だった」「官僚的な傾向を排し、正しいことと素早くやること、そしてやったことがきちんといっているかに確実を期す」
とあります。
HTCは以前、欧米諸国などの市場から中国やインドの新興国の市場に重点を移す考えを明らかにし、中国市場では徐々にシェアを伸ばしておりその経営方針の結果が実ってきているとも感じられます。
しかしまだ現状は絶頂期の時のシェアや売り上げには程遠く、社内の内部闘争など余計な事をしているとまた元に戻ってしまうとチョウ氏は考えこのメールを送信したのでしょうか。
HTCを好転させるためにHTCはまだまだ時間がかかると思われますが、2013年はHTCにとって転機の年になるのではないかと私は感じています。
Source : bloomberg via Wirelesswire , mobilesyrup , android central , HTCsource , engadget