米航空宇宙局（NASA）、「Nexus One」を宇宙空間に打ち上げ
先週、米航空宇宙局（NASA）は宇宙空間に幾つかスマートフォンを送信した模様です。
NASAのエイムズ・リサーチセンターは「PhoneSat」と言うAndroid製スマートフォンを使った個人でも手が届く人工衛星を開発しようと言うプロジェクトを進めており、その「PhoneSat」の初期バージョンにはHTC製のNexusOneが搭載され、宇宙空間に打ち上げれられるようです。
この「PhoneSat」は個人で利用できる人工衛星と言うコンセプトで開発されており、価格などもその内は個人で手が届くような価格を目指しているようで、NASAが指摘するには現在のスマートフォンには高性能なプロセッサやカメラなど、人工衛星に必要になる部品や機能がふんだんに盛り込まれており、このAndroidスマートフォンを流用すれば、大幅に人工衛星の開発の過程を省略できると言う事なのだそうです。
「PhoneSat」の中にはNexusOneに加えて、外部のGPS、外部バッテリー、データの送信の停止時に再起動するための回路が搭載されており、これらは全て市販の部品を使って作られているようです。
NASAは既に「PhoneSat」の様々なテストを行っており、間も無く行われる打ち上げでは、宇宙空間で一定期間以上動作し地球に複数の写真を送信することが目標となっているようです。
▲高高度バルーンに吊るされて宇宙空間に向かうPhoneSatの実機、コーヒーカップほどの大きさ
次期デバイスの「PhoneSat 2.0」にはNexusSが搭載予定で、双方向無線システム、ソーラーパネル、磁気トルカが搭載される模様です。