HTC保有の特許、アップル製品に不利益を与える可能性
以前HP（ヒューレットパッカード）から得た、HTCが保有しているデータ通信に関する特許2件についての騒動で、米国際貿易委員会（ITC）が数点述べているようです。
Bloomberg日本版からの引用▼
米アップルが、台湾の宏達国際電子（ＨＴＣ）が持つワイヤレス端末のデータ送信に関する特許２件を無効にするのは困難かもしれない。米国際貿易委員会（ＩＴＣ）の判事が６日の審理でこう指摘した。アップルのタブレット型コンピューター「ｉＰａｄ（アイパッド ）」やスマートフォン「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」最新型の輸入禁止につながりかねない判断だ。
ＩＴＣのトーマス・ペンダー判事は、特許無効を決定する法的基準に言及し、「明確で説得力があることが私にとって意味を持つ」と発言。「米国での特許無効には、かなりの確信が必要だ」と述べた。
ＨＴＣは、より大量のデータを確実に伝送する方法に関する自社の特許２件をアップルに侵害されたと主張している。ＨＴＣによると、この方法はダウンロードの高速化を可能にするもので、新たな通信規格であるロング・ターム・エボリューション（ＬＴＥ）に不可欠だという。
HTC、HP(ヒューレット・パッカード)から取得した特許の侵害でアップルを反訴
先日Samsungに対してAppleは訴訟騒動で勝利し、Samsungから多額の賠償金を得ています。
それ以前にもSamsungのみならずHTCなどにも特許侵害で訴訟を起こしており、これにより発売前のEVO4GLTEやOne Xなどの台湾からの輸入を差し止めが行われ発売日などが遅れるなどの事態が起こっていました。
その後のITCの判断により輸入差し止めは解除されましたが、具体的な侵害内容の指摘する部分が見当たらないのにただAppleは申し立てを行いEVO4GLTEやOneXの特許侵害の確認のために一時的に輸入差し止めとなったため、HTCとしてはAppleに対して何とも言えない気持ちになっていたと思います。
そして今回のHTCが反訴を行った特許侵害の件でAppleはどう動くのでしょうか。
iPadやiPhoneの輸入禁止等までは確実に実現しないでしょうが、AppleはHTCに対してやりにくくはなっているでしょうね。
今後の展開に注目です。
Source : Bloomberg.co.jp