Windows Phone 8S by HTC A630e (Rio) 詳細レビュー！ より気軽に、より安価にWP8を利用するならコレ！
HTC、2012年度のWindows Phone 8搭載のフラッグシップ機の一台となるWindows Phone 8S by HTC A630eの実機レビューとなります。
このWindows Phone 8S本体はExpansys様からお借りさせて頂きました、この様な機会を頂き誠に有難うございます＞＜
機種の概要
このWindows Phone 8S by HTCは9月22日のプレスイベントで初発表されその後特定の地域で発表発売されています。
全体の本体スペックは同時発表されたWindows Phone 8X by HTCより低いもののより気軽に、より安価にWindows Phone 8を利用できる一台となっています。
– スペック
- 本体型番/メーカー型番/コードネーム：A620e/PM59100/Rio
- 通信方式：GSM (850/900/1800/1900 Mhz) / WCDMA (900/2100 Mhz)
- SIMスロット：MicroSIM
- SoC：Snapdragon S4 Play MSM8227デュアルコア 1Ghz
- GPU：Adreno 305
- ディスプレイ：4.0inch WVGA(800 x 480) SuperLCD
- RAM：512MB
- ROM：4GB + MicroSDスロット搭載
- カメラ：メイン500万画素 F2.8 35mm LEDフラッシュつき
- フロントカメラ：非搭載
- 重さ：113g
- バッテリー：1700mAh (内臓式)
- 初期OS：Windows Phone 8
- BeatsAudio搭載
上記のスペックはグローバル向けに発売されている「A620e」の 物ですが、中国では様々な通信方式に対応したHTC8Sが存在します。
詳細なスペックをざっと見ていくと、HTC8Xとの相違点は大まかに以下となっています。
- SoC
- ディスプレイ
- RAM容量
- ROM容量
- MicroSDスロットの有無
- メインカメラのスペック差
- フロントカメラの有無
- NFCの有無
この中で8Xより優位にあると自分が感じるのは「MicroSDスロットの有無」となっており、このMicroSDスロットが有るお蔭でファイルの再生や表示が8Xよりとても楽に行う事が可能になっています。
– 内容物
グローバル版（A620e）
- 本体
- ACアダプター
- USBケーブル
- インイヤーヘッドホン
- 説明書等
恐らく他の地域で発売されている物も同様だと思われます。
機種のデザインや操作
– 化粧箱
今期では共通の化粧箱となっています。
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全面を見るとタッチキー部分のガラス配色が裏のカバーと同じ配色になっており製造に少し手間が掛かると考えられるのですが、とても凝ったデザインと見受けられます。
背面を見ると、HTC8Sは全ての色にポリカーボネート構造のようにゴムのような感触になっているため、それによりグリップ力が増して居るのに加え、プラスチックで作られた本体になっているのを感じさせない質感となっています。
下のアンテナとしても利用しているキャップを外すとSIMスロットとMicroSDスロットが顔を出します。
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本体LEDは従来のHTC機と同じように橙色、緑色の2色となっており主に通知や充電の際のランプとして利用されます。
今回お借りさせて頂いたのは「Atlantic Blue」 と言う色の物でしたが、このカラーの他に「Fiesta Red」「High-Rise」「Domino」の三色この8Sでは販売されています。
とてもカラフルな配色となっており、以前までのHTCでは考えられないカラーリングです。
Windows Phone 8 OS
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Windows Phone 8 OS自体は従来のWindows Phone 7.5 OSと大きく変わったのかと尋ねられるとこのHTC8Sのみを利用した中の率直な感想では変わった印象は受けないと感じます。
HTC8Sは従来のWP7.5 OSで強制されていたディスプレイ解像度と同じ物となっている為に変更点があまり感じられないと言う事も有るかとは思いますが数点のUI操作、アニメーションの変更程しか基本的な所の変更点は感じられません。
このHTC8S自体従来のWP7.5 OSで強制されていたディスプレイ解像度と同じ物となっている為違いがあまり感じられないのかとも自分では考えていますがどうなんでしょうか。
自分がAndroid OSを操作していて感じているWindows Phone OSの利点は「電話・SMS・軽く利用するSNS・メール」の携帯電話として基本的な所はAndroid OSより洗練され利用時の不満はとても少なく、どの場面もイライラせず機械に疎い人でも最初から操作を行う事が出来るのではないかと感じられる所です。
その以前からの利点に加えWindows Phoneで特徴的な「サクサク」動く動作は本体スペックの向上によりより磨きが掛かり以前のWP7.5では細かい部分で動作が芳しく無かった場面がありましたが、ローエンド機として位置づけられているHTC8Sでもとても気持ちよく快適に操作が行えます。
そんな中でWindows Phone OSは他機種と差を付けにくいと良く言われており、自分もそう考えていますがライバルとなるメーカー機種とは違った個性的な機能を多数HTC機は搭載しているので数点紹介したいと思います。
– Beats Audio
最近のHTCと言えばBeats Audio搭載が標準となっています。
過去のHTCのWindows Phone機を見ると「HTC 7 Surround」が他メーカー機と相違点を付ける部分で初めて音質特化を行った機種となっていました。
ではAndroid OS機と比べてこのHTC8SのBeats Audioの音質はどうなのかと聞き比べてみると、自分の耳で感じた結果から記載すると殆ど差はなかったかと感じられます。
– HTC Touch
スタート画面にある大きな時計はHTCオリジナルの物となっています。
このソフトウェアはAndroidでのSenseで特徴的な時計ウィジェットと似たようなものとなっており、現在位置を取得してその地域の時間、天気、そのほかにに株価、ニュースなどを表示してくれるアプリとなっていますね。
スタート画面での時計表示などアニメーションの表示は出来ていませんでしたが以前のWP7.5機でも同じようなソフトウェアは搭載していました。
– 着信オプション
HTCのAndroid OS機には搭載されており、HTC機では特徴的な機能である着信オプションがWindows Phoneでも利用できます。
機能としては着信時に画面を伏せると着信音がサイレントになり、ポケットやバックにしまっている時にはより気が付きやすい大音量にするなどそう言ったオプションを選択する事が出来ます。
– カメラ
500万画素 F2.8 35mm LEDフラッシュつきカメラを搭載しており、HTC Image Chipを搭載しているため綺麗な静止画や、720pのビデオを撮影する事が可能です。
さらにInstagramの機能のような画像加工機能も昔から搭載していましたがHTC8Sも搭載しており、味のある写真を簡単に作成する事が出来ます。
Windows PCとの接続
Windows Phoneと言えばPCと接続時に「Zune」と言う音楽管理ソフトを利用し、iPhoneで言うiTunesライクに音楽やビデオを同期してWindows Phoneで楽しむような形式を取っていました。
今回のWindows Phone 8でも同じように感じますが、Windows 8 PCでは「Zune」のような管理ソフトが既に組み込まれており、Windows Phone 8をPC接続する事によってスタートメニューに「Windows Phone」と言うタイルが出現するのでそのソフトウェアで「Zune」と同等の機能を利用する事が出来ます。
Windows Phone機自体私個人あまり利用していないので以前のWindows Phone 7.5も出来るかもしれませんが、HTC8SはPCと接続すると出現する「コンピューター」内のリムーバブルディスクのような「Windows Phone」内にある「Music」フォルダや「Video」フォルダに音楽,ビデオファイルを放り込むだけで本体上でも再生する事が可能でした。
iTunesのように同期を行いきっちり音楽などのメディアファイルを管理するのもヨシ、そんな事は面倒くさいと感じる人は直接ファイルを放りこむのもヨシとどちらの方法もユーザー自身が選ぶことが出来るようですね。
他機種と比較
軽くですが他機種と同時に撮影した写真を掲載します。
– HTC J butterfly
– EVO4GLTE
– Galaxy S3
– HTC J
これらの写真を見るとHTC8SはiPhoneと近いサイズと言う事が解り、最近は携帯機種の大型化が進んでしまいなかなか手の小さい人は手にフィットする機種を見つけられなくなってしまっている携帯電話の中でHTC8SはiPhoneなどのような丁度良い大きさとなっているために扱いやすい機種となっているかと推測できます。
日本利用について
日本語ロケールはHTC8Sには搭載されていません。
日本語ロケール自体、組み込まれてさえいれば有効になるのですが現状発売されている8S/8Xはは本体レジストリを変更したりカスタムROMを利用しなければ使えない物だと思います。
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ですが日本語入力のキーボードはダウンロードが可能となっており、日本語qwertyキーボードは勿論Windows Phoneで特徴的なカーブフリックも利用できます。
通信環境に関しては現在私はNTT DocomoのXi契約のデータ、通話どちら入れ替えて利用していますが通話SIMの場合はSMSもばっちり利用出来、データの場合でもアンテナピクトは問題なく表示しました。
NTT DocomoのMVNOSIMは確認していませんが恐らくデータ専用SIMだとアンテナピクトが表示されないと思いますのでその点ご注意ください。
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Softbankで利用する場合はMMSは利用できなくなると感じていますがWP8になるに当たって設定項目は以前より増えていました。
試してみる価値はあるかもしれません。
最後に
自分自身Android OS機の利用が多いためになかなかWindows Phoneの利点や詳細な部分は解らなく少々苦労しましたが、以前最後に使ったWindows Phone機であるRadarやTitanと比較すると動作速度はよりアップしており「サクサク度」は増しています。
それらの事を全体的に見てこの価格でフルにWindows Phone 8を利用できると考えるとても賢い買い物だと感じます！
Windows Phone 8Xはやはりハイスペック機となってしまうため少々値が張ってしまいその点であと一歩踏み出せないで居た人にとってはスペックは落ちてしまいますが同時に価格もグンと落ちていますので検討対象に入れても良いかと感じました。
Expansys様では12月17日現在はブルー以外は仮注文受付中となっていますが、ブルーは入手可能となっています。
この機会に是非購入を考えてみては如何でしょうか！
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