「HTC One」の利用部品に対して使用差し止め命令、ノキア発表 STマイクロのNDA違反により
近頃は主にWindows Phone OS機を主力製品としているNokiaによると4月22日、HTCのフラッグシップ機「HTC One」で利用しているマイク部品の使用差し止め命令をオランダのアムステルダム地方裁判所が下したと声明を発表したようです。
この問題となった高振幅マイク部品を生産しているSTマイクロエレクトロニクスはこのマイク部品についてノキアと独占契約を行いノキア製品のみに搭載できる物となっていたのにも関わらず、今回HTC社製の「HTC One」向けに出荷・搭載され販売が行われてしまったと言う流れになっているようです。
この差し止め命令は2014年の3月まで有効となり、ST Microが同マイク部品をHTCに販売する事が世界的に禁止となるようです。
上記はengadget.com掲載の「Nokia Lumia 720」と「HTC One」の分解比較となります。確かに同じチップが搭載されています。
今回の件についてHTCは公式声明で「今回の決定にとても落胆している。我々は当社の事業にどれほどの影響を与えるか考えるとともに、代替案を直ちに調査する。」と発表したようで、HTCは更に厳しい状況となりそうです。
HTCは「HTC One」販売までにとても深刻な部品の供給不足に陥っており、この供給不足が影響してかHTCは2013年第1四半期の純利益（売上高ではない）が前年度比で98%まで落ち込みとても危機的状況にある中、ようやく4月19日アメリカ向け（AT&T・Sprint）に「HTC One」の販売を開始した所でしたが、更に供給不足に拍車がかかる可能性が高く日本向け「HTC One」となる「HTL22」への影響も有ると考えられます。
発売日の遅れにならなければ良いのですが・・・、難しいですかね・・