HTCの国内向けSIMフリースマートフォンやキャリアモデルを日本で購入する場合の維持費を比較、格安SIMを利用するべき人の条件を確認しよう

2015/10/52015/10/6

2015年10月01日にHTCのSIMロックフリースマートフォン「Desire EYE」「Desire 626」が公開され、HTC自体が本格的にMVNO事業者が提供している所謂”格安SIM”を利用するユーザー市場へ向けて製品を投入することが明らかになりました。

HTCは国内市場で予約・購入可能なスマートフォンは旧モデルを含めて2015年10月02日現在合計3機種存在しており、その各機種の維持費とサポート体制のメリット・デメリットをおさらいしましょう。

SIMフリーならHTC。（公式動画より）

HTC日本は「SIMフリーで、お財布に余裕」などSIMフリースマートフォンを所持する事自体を通信料を抑える手段としてPRを行っていますが、実際問題”格安SIM”がどう言ったユーザーにメリットが有るのかなどが解りにくいかと思いますので、まずその点について考えて行きたいと思います。

格安SIM利用を推奨したい人

SIMカード

格安SIMの利用をおススメ出来るのは、まず既存のキャリア契約を持ったまま「サブで所持したい」人、次に「キャリアサービス」を一切利用していない人が挙げられます。

キャリアサービスについて、仮にauで有れば「auメール」や「au WALLET」「au簡単決済」、ドコモであれば「メール」「DCMX」などが挙げられ、更に「おサイフケータイ」についてもSIMロックフリースマートフォン市場では対応している機種は殆ど皆無となるので利用していた場合移行は難しいでしょう。

上記のようなキャリアで展開されているサービスを一切利用せず、メールをGoogleの「Gmail」で補完していたり、ケータイ１台で全て済むような利用を行っていない・又は格安SIMに乗り換え、通信費を抑える為であればその切り離しの面倒くささも厭わない人であればおススメする事が出来ます。

逆に「息子・娘にに初めてのスマートフォンを持たせたいが、通信キャリアで見積もった所通信費が馬鹿にならない」と考えている人、「兎に角電話とパケット（データ）通信だけ出来れば問題ない」と言った、現状の通信キャリアの検討又は契約をし、過剰にサービスを受けていると感じているユーザーにとって良い選択肢がまさに「格安SIM」です。

格安SIMの種類

次に多数存在している格安SIMの選び方をおさらいしましょう。

– ドコモ系格安SIM

ドコモ系格安SIMの選び方で重要なのが価格と回線品質で、おおよそドコモのエリアを提供しているのがほとんどですが、ここで価格だけ見て選択すると大体失敗してしまう事が多いです。

格安SIMは基本的に大手通信キャリア（MNO）から一部帯域とSIMカードを借り受けてサービスしているMVNE事業者とその同じ系列のMVNO事業者によってサービスが行われています。

細かい所については割愛するとして、ここで失敗し回線品質が悪いMVNO事業者を選択してしまうと、契約した同じMVNO事業者を利用しているユーザーが多い時間帯で極端に通信速度が遅くなってしまいます。（最速300Mbpsを謳っているのにもかかわらず、込み合う時間帯では出ても実測0.5Mbpsなど）

有る程度速度が出ないだけであればメールやSNSなど、日常利用に支障はないのですが500kbps位まで速度が落ちてしまうと、その日常利用にまで支障が出てきますので、回線速度が遅いとスマートフォンの動作がサクサク軽快でも全体的に動作が重いように感じてしまいますしなるべく回線品質がいい格安SIMの選択をお勧めします。

「具体的にどこの事業者が良いのか」や「実測値の比較」などは当サイトでは専門外ですので、その他の参考サイト等をリンクしておきます。

格安SIM比較 | mvno creator clip

MVNOナビ！ | mvno-navi

– ワイモバイル

また、ドコモ系であれば上記のような契約選択の煩わしさが有りますが、ソフトバンク系のワイモバイルもおススメ出来る１つです。

ワイモバイルはプランがとてもシンプルかつ、SIMロックフリースマートフォン向けにSIMカードを提供しており、またソフトバンクの子会社な為直接回線を卸されています。

その為、回線品質は基本的に本家ソフトバンクと大差はなく、更にキャリアメールなどのサービスもアプリをストアから落とし、Androidスマートフォンであれば簡単な初期設定を行うだけでメーカー問わず利用が出来ます。

HTCスマートフォンで比較する、キャリアと格安SIM

現在公開されている3機種（au 1機種、SIMフリー 2機種）をHTCスマートフォンで月額料金を比較してみましょう。

想定は新しく新規契約でスマートフォンを購入する場合です。

HTC J butterfly HTV31の場合（2015/10/04現在）
本体価格	新規契約時現在の通常本体購入価格：64,800円誰でも割（2年縛り契約）：-16,200円 = 48,600円
毎月割	毎月割 : -576円 x 24回 = -13,824円(24か月合計/毎月分割で割引)
通信料金（電話カケ放題プラン5GBの場合）	スーパーカケホ（電話カケ放題プランS/V） : 1,700円データ定額5 (V) : 5,000円 → データ通信容量5GB LTE NET : 300円合計 = 7,000円税込 = 7,560円 – 576円(毎月割) → 6,984円～
通信料金（電話カケ放題プラン3GBの場合）	スーパーカケホ（電話カケ放題プランS/V） : 1,700円データ定額5 (V) : 4,200円 → データ通信容量7GB LTE NET : 300円合計 = 6,200円税込 = 6,696円 – 576円(毎月割) → 6,120円～
通信料金（通常プランの場合）	LTEプラン (V) : 934円 LTEフラット (V) : 5,700円→ データ通信容量7GB LTE NET : 300円合計 = 6,934円税込 = 7,489円 – 576円(毎月割) → 6,912円～

スーパーカケホ概要 : 5分以内の通話であれば通話料金無料、それ以上を超えると30秒/20円、家族間は超過分無料（詳細）
LTEプラン通話料金 : 30秒/20円、au携帯電話宛 1時～21時は無料、家族間は無料（詳細）

HTC国内向けSIMロックフリースマートフォンの場合（2015/10/04現在）
本体価格	HTC Desire EYE : 57,024円 HTC Desire 626 : 32,184円
通信料金「みおふぉん（IIJmio）」3GB	基本料金 : 900円音声通話機能付帯料 : 700円合計 = 1,600円税込 = 1,728円～
通信料金「みおふぉん（IIJmio）」5GB	基本料金 : 1,520円音声通話機能付帯料 : 700円合計 = 2,220円税込 = 2,398円～

HTC国内向けSIMロックフリースマートフォンの場合（2015/10/04現在）

本体価格

HTC Desire EYE : 57,024円
HTC Desire 626 : 32,184円

通信料金「みおふぉん（IIJmio）」3GB

基本料金 : 900円
音声通話機能付帯料 : 700円
合計 = 1,600円

税込 = 1,728円～

通信料金「みおふぉん（IIJmio）」5GB

基本料金 : 1,520円
音声通話機能付帯料 : 700円
合計 = 2,220円

税込 = 2,398円～

「みおふぉん」通話料金：30秒/20円（詳細）

今回は一例として通信品質も安定しており、通信料金も比較的安価な「みおふぉん（IIJmio）」を比較対象として記載しましたが、格安SIMについてはランニングコストにだいぶ差がありますね。

格安SIMについてはその他にも選択肢がたくさん有りますので、その他も検討してみると良いですね！

本体修理や問い合わせサポートについての違い

auで購入する場合

HTCスマートフォンを選ぶ場合、auで買う場合とHTCから直接購入する場合では本体トラブル時の修理対応に大きな差はありませんが、auの場合、月額「410円」となるau独自の補償サービス、「安心ケータイサポートプラス」に加入していると、どんな状態・紛失全損でも新品同様となるリフレッシュ品に「5400円」で交換が行われます。

また、auのスマートフォンは所謂「au特注」のスマートフォンですので、修理サポートを求める場合はauへ連絡し、au経由でHTCに修理を依頼することとなります。

加えて電波の繋がりなどの不満をauへ直接報告や改善要求を行う事が可能で、auで利用する場合は「au特注」スマートフォンで使う事が一番間違いがありません。