au ISW12HT EVO3DのS-OFFをしてみた（HTC速報Dev）

2013/1/272013/3/2

この記事「au ISW12HT EVO3D の項目がS-OFFチームUnlimited.ioに追加、公式アンロックが不可能だったISW12HTのS-OFFが可能に？」でもお伝えしましたが、unlimited.ioよりISW12HT EVO3D (ShooterK)のS-OFF方法が提供されました。

このexploitは以前この記事「2011年度のHTC機のS-OFFツールJounperBearを試してみた」で紹介した、JuopunutBearを利用します。

今まで2011年度機のS-OFFの方法（旧JuopunutBear）はHTCDevによるアンロック後、カーネル書き換えでexploitを突くと言う方法で実現していましたが、近日SensationのHTCDevによるアンロックなしでのexploitを利用する事が可能になったようで、今回唯一2011年度機でHTCDevによるアンロックが提供されていないISW12HTのS-OFFが可能になったようです。

S-OFFを行ったメモを大雑把に以下に記述します。

（もっと楽に出来る方法が有る可能性があるのでメモと言う事で…）

解らない用語やhbootの操作方法は以下で確認してください。

HTC速報Dev – HTC機の基礎知識

用語集

HTCAndroid機共通のHBOOTからの操作について

Unlimited.IOのページから、ShooterK(KDDI)用のControlBearをダウンロードします。

Unlimited.IO – HTC EVO 3D KDDI (shooterk)

http://unlimited.io/jb_shooterk.htm

2012/11/15現在はAndroid 2.3（GingerBread）版しかありません。（ダウングレードの必要は有りません。）

丁度私が所持していた物はAndroid 2.3のままだったのでそのままツールを利用してしまいました。

– 下準備

USBデバッグをON
tacorootを利用しtemproot化
適当な短絡のための針金を準備

– S-OFFツールを利用する

このツールでSDカードのバックアップは一応されていますがこのS-OFFツールはSDカードを利用しているため、もしもの事を考え重要なデータが入っていない使っていない2GBから16GBのを入れて実行しましょう。

最悪SDカードが復元されずにデータが取り出せなくなります。

ControlBearRelease_shooterk_GB_WIN_NOHTCDEV.zip

をダウンロードし解凍すると、中にControlBear.exeなどその他ファイルが有ります。

以前はツール内のjb_hboot.zipの内部に入っているのカスタムhbootが破損していましたが、現在では修正されており現在いではAndroid 2.3からS-OFFを行っても正常にS-OFFが出来るようになっています。

しかしまだICS向けにはツールは提供されていないため、有志の方がICS向けのカスタムhbootを作成してくれました。

756 名前：SIM無しさん[sage] 投稿日：2012/11/21(水) 23:43:43.56 ID:gfSDXV++ [3/5]

JuopunutBear S-OFF の GB 版の hboot を基盤に ICS 版の hboot を作成しました。

詳しくは ReadMe.txt を参照して下さい。

http://www.mediafire.com/?5uaknory40tj909

ICSからS-OFFを行いたい方は同梱されている「PG86IMG.zip」を「jb_hboot.zip」にリネームし、ツール内に入れ上書きしてください。

その後、ControlBear.exeがツール本体なのでtemproot状態のISW12HTを接続後管理者権限で起動します。

すると自動的に読み込みが開始され、

「Do wire-trick now!! Look instructions at web」

と何度も出るので、ISW12HTのSDスロットの金属部分と基板部分の穴の端子に短絡しましょう

注意！！

短絡の穴を間違えないで下さい！！本体が破損する原因になります！！

以下が図

短絡を一度行い、1.75秒後もう一度短絡を行ってください。（ここでもう一度行って！と言う表示は無いのでお気になさらずに）

Success S-OFF ! と表示され、本体がhboot画面になり以下のように表示すれば成功です。

雑記

自分はWindows環境（x86/x64両方）で上手く行かなかったので、Ubuntuを利用し行った所上手く行きました。（行うことは同じ）

Android 4.0の状態から「jb_hboot」を上書きせずにS-OFFの作業を完了させた人は、「別に起動不可の状態にならなかったんだけど」と思ったかと思いますが、その理由は以下となります。

Android 4.0の状態のhbootバージョン= 1.63.0000

当てようとしている「jb_hboot」のバージョン（破損済み） = 1.53.8383

となりjb_hbootに同梱されているhbootがAndroid 4.0の標準状態のhbootよりバージョンが低いためにhbootの書き込みが行われず標準状態のままS-OFFが行われています。

本来jb_hboot内のカスタムhbootはHTCDevによる開発者アンロックを行った状態にしてくれる物となっています。

ですので、上記の「jb_hboot」を利用するのであればS-OFF後のHTCDevによる開発者アンロックは必要有りません。

しかしAndroid 4.0のシステムで正常に利用するにはhbootバージョン1.63が必要不可欠です。

現在Android 2.3の状態で利用できるカスタムhbootは前述したとおり上記で配布した「jb_hboot」で良いのですが、ISW12HT最新のAnroid 4.0で含まれているhboot(バージョン1.63)を元に作成したカスタムhbootは2012/11/19現在配布されていません。

なのでAndroid 4.0のシステムで利用する場合は現状はHTCDevでの開発者アンロックが必要です。

次に開発者アンロックまでで引っ掛かると思われる部分を説明します。

最初にfastbootモードに移動後、SuperCID化を行ってください。

※SuperCIDとは？ – HTC用語集

コマンド

fastboot oem writecid 11111111

HTCDevでのアンロックの際、選択するデバイスは「SprintEVO3D」の項目か「All Other Supported models」を選択して下さい。

Unlock_code.binをフラッシュ後、アンロック画面が出た後OKをした場合通常は再起動する筈なのですが、どうやらこの機種ではしない事が良く見られますので手順でアンロックを完了させてください

OKを電源ボタンで選択

その後NOを選択し再起動

その後hbootを起動し、上部が「UNLOCKED」となっていれば完了です。

考察

Unlimited.IOが配布しているツールは、GB版/ICS版と分かれていますがツール本体には差異はありません。

差異が有るのは同梱されている「jb_hboot.zip」です。

自分が試した範囲でどのhbootが利用できるか記載しておきます。

KDDI 1.50 SHIP hboot （OK）
Sprint 1.50 SHIP hboot（OK）
Sprint 1.40 SHIP hboot （OK）
1.04 ENG hboot （NG）

流出しているENG hbootは内部にShooterKの記述が無く、焼きこむとfastboot brickになります。

なってしまった場合は上記のOKと記載があるhbootを焼きこめばOKです

ISW12HT（以下ShooterK）はSprint版EVO3D（以下Shooter）とはハードウェアはほぼ同一な物となっているのですが、コードネーム/デバイスネームがShooterKと独立しており、その事によりカーネルなどその他諸々が別デバイスとして判断され、ShooterKではShooter用に作られたカスタムリカバリーやシステムはそのままでは起動出来なくなっています。

その事によりSprint版にKDDI版のシステムを載せただけのISW11HT（Supersonic）とは違い容易にカスタムROMを導入しようと言う事が「現状は」出来なくなっています。

ですので、今後の有志の方に期待をするしか道はありませんね・・・

逆にShooterKをShooter化すると言う事も行われると思うので、そのような事が可能になれば一々ポーティング作業を行わずとも簡単にカスタムROMが導入できると感じています。

このShooterKは全国的な投売りにより中国本土にも相当数出回っているので、無限に可能性は広がったかとは感じています。

今後の情報に期待しましょう

(今後ツール利用時のログ等も記載しますので、記載後ご参考下さい)