Sense 5 (HTC One)の撮影技術「UltraPixels」、「HTC Zoe」の機能紹介
今回発表されたHTC Oneに搭載されているSense 5の機能として、HTC Zoe・UltraPixelsカメラが有ります。
このカメラはHTCのカメラ技術であるHTC ImageChipの新バージョンHTC ImageChip2を搭載した28mm広角、F/2.0で330%以上の光を取り込む事が出来ます。
Sense 5（HTC One）のカメラはHTCのカメラモードである「HTC Zoe」を搭載しておりおおよそ408万画素（A4サイズで最高2688x1520pixel）となっているようです。
Ultrapixelは一般的な携帯電話カメラ（HTC ImageChip搭載機）と比較して各画素の面積が従来の物が1.13μmとなっているのに対して2.0μmに大きくなっている事により吸収できる光の量が増加し自然な画質の写真を撮影する事が可能になっています。
新しいSense 5 （HTC One）のカメラインターフェースは一新している訳ではないですが、左の中心に「HTC Zoe」モードへ移行するボタンが配置されています。
撮影モードは従来の物と変わらず、ISO感度は従来の物は800までだったのが1600まで選択できるようになっています。
ビデオ撮影時は従来の物では30fpsのコマ数で撮影を行うのが限界でしたが、60fpsまで向上しています。
HTC Zoe
HTC Zoeはカメラアプリの撮影モードです。
例えば、その瞬間を切り取りたいと思った時に、ビデオ・静止画数枚を撮影しますよね？
その撮影した物をギャラリーで見ていくだけでは何か物足りません。
そんな時に、HTC Zoeモードを利用し撮影を行うと、UltraPixelsカメラを利用し、シャッターを切った後に自動的に20枚の写真と3秒間のビデオ画像をキャプチャし、その瞬間をすぐに切り取る事が出来ます。
その切り取った瞬間を見るためにHTCのギャラリーアプリはZoeをフルに活用するために再設計され、ギャラリーアプリを開くとビデオや静止画などが表示され、その瞬間をハイライトでアニメーションで表現する事が出来ます。
HTC Zoeでの撮影後、編集画面で撮影したものにエフェクトを掛ける事が出来ます。その機能の一部を説明すると次の通り
ALWAYS SMILE
Sense 4.Xのカメラでも実は搭載されているのですが、集合写真を撮影する時に一人のタイミングが合わず表情が曇っていたとします。HTC Zoeを利用すればこのモードで撮影した数枚の写真から良い顔を取り出し、そのタイミングが合っていなかった写真に合成をし、ベストショットを作る事が出来ます。
SWQUENCE SHOT
撮影例の画像を見て頂ければ解るかと思いますが、HTC Zoeで撮影した数枚の写真をストロボ撮影として利用し、各画像を合成、編集する事が可能です。
QBJECT REMOVE
先ほどのALWAYS SMILEと似たような機能ですが、人物がベストショットなのに背景の建物に何かしら（通行人など）の物体が被ってしまったとします。その物体が写っていない他の写真から合成し、ベストショットを作り上げる事が可能です。
撮影例
下がHDR撮影時
夜はHDR撮影でショートノイズが発生し画質が低下する
HTC Zoeで作成した、ハイライト映像の例についてはこちらをご覧ください！
一眼レフカメラの画質等と比較するのはすこし酷に感じますが、写真を撮影してSNSなどに素早く手軽にある程度質の良い写真をアップロードしたい人にとってはうってつけの物なのではないでしょうか。他社製の携帯電話ではある程度ラグが生じてしまうカメラアプリの起動速度など、以前のSens 4.X時代と変わらず利用する事が出来ていました。カメラの高画素化が進んでいる携帯電話界隈ですが、ここであえて高画素化を避け画質・機能向上を図っていくと言う方針は今後うまくいくのでしょうか。
個人的には現在のSense 4.X機のカメラはとても重宝しているので更に機能向上を図っていると聞くと是非利用したいと考えています。
今後のHTCに期待ですね。
Source : http://www.sogi.com.tw/newforum/article_list.aspx?Topic_id=6209481 , http://www.wired.com/gadgetlab/2013/02/htc-zoe-camera/