米国版、HTC One Developer Editionの販売が開始本体の概要など (HTC速報Dev出張版)

2013/5/1

HTC One Developer editionの販売が以前から予告されていましたが、部品の供給不足などから遅れに遅れ、4月5日の予約開始からようやく4月30日から販売が行われたようです。

しかしまだ殆どのユーザーは手に入れることが出来ていないようで、到着が5月5日に伸びたなどXDAにて報告が行われています。

まだまだ供給不足は解消してないようですね・・・

今回販売が行われたHTC One Developer Editionについてですが、具体的にAT&T版との違いを記載すると次のようになります。

化粧箱や本体にキャリアロゴは一切入っていない
HTCDev.comでのブートローダーアンロックが可能
ブロートウェア（キャリアのプリインアプリ）が一切入っていない
AT&T版などそれらの機種とは違うアップデートコース（キャリア版よりも素早くアップデートが可能？）
素早くカーネルソースコードが公開
HTCDevでDev版はRUUが正式公開される。

本体自体はS-ONとなっており、出荷版と殆ど状況は変わらないかと思います。

Developer EditionのHBOOT画面 (Android Central)

内容物についてもほとんど変わらず、化粧箱のデザインは香港版などと同じデザインとなっているようです。

内容物

本体
説明書
SIMイジェクトピン
USBケーブル
ACアダプタ（TC U250）
イヤホン

コードネームはLTE対応向けの広い地域で販売されているM7_ULで、GSM/WCDMA/LTEに対応しており、US地域向けのバンドとなっているようです。

それにより本体自体がAT&TのLTEネットワークを利用できるので、米国でHTC One改造を楽しみたいユーザーは此方を選んでねと言う流れになっています。

一部ではEVO4GLTEやEVO3Dなどにはアンロック不可の指示を行っていなかったSprint向けのHTC OneにもAT&T版同様にDeveloperEditionを用意すると報じられていましたが、どうやらSprint向けはそのままHTCDev.comを利用できるようです。　Source

確かに、Developer版が用意されていなかったAT&T版のOne XLはユーザーでの有志のハック等により今となってはアンロックどころかS-OFFまで可能となってしまっています。

仮にAT&T向けに販売されているDeveloper版ではない正規の機種がアンロック、S-OFFがハックにより可能になってしまうとDeveloper版を購入したユーザーがとても不憫な思いをすると思われますので、相当強力にバグ修正を行ってくるだろうとは感じています。

アンロックの不可について

現状私が認識している中で、HTCDevによる開発者アンロックを不可能とするよう指示を行っているキャリアは以下となります。

Verizon Wireless (米)
AT&T Mobility (米)
au by KDDI (日)

上記の3キャリアの内、DeveloperEditionを用意すると考えられる・又は以前他メーカーで用意したのは米国キャリアの「Verizon Wireless」と「AT&T Mobility」です。

VerizonはMotorola向けの機種にはブートローダーアンロックが可能となるDROID RAZR HD DeveloperEditionを用意しており、今回AT&T向けにて初めてDeveloperEditionを販売したHTCはVerizon向けにも次期機種はDeveloperEditionを用意するかもしれません。

しかしここで一番DeveloperEdition販売の見通しが立たないのが日本キャリアのau by KDDIです。

それどころではないと言うのも有りますし、何しろ在庫を持ちたくない日本キャリアは販売してすぐ乗り換え新規（MNP）での一括ゼロ円を行ってみたり、販売施策でのとても激しい値引きを行ったりします。

そんな状況で在庫となるのが確定のようなDeveloperEditionをキャリアから販売するのは先ず有り得ないでしょう。

HTCが日本市場をアメリカ並みに大きい市場と認識すればHTC側が独自でKDDIの周波数帯でも利用でき、キャリア向けのアプリなどが一切入っていないDeveloperEditionを販売する事も有るかも知れませんが、現状の状況を見ているとまず有り得ないかと思われます。

仮にSoftbankやNTT Docomoで新しくHTCがデバイスの販売を行えばHTCDev.comでのブートローダーアンロックが可能なモデルが販売となる可能性も捨てきれませんが、前者はそれ以前にAndroidに注力していませんし、後者から販売が行われるGalaxy S4はブートローダーがロックされた状態で販売が行われるようなのでやはり改造利用目的のユーザーはこれから先日本で肩身が狭い思いをしなければならないようです。

個人的にはあと数年で国内のLTE周波数が海外でも幅広く利用されるようになり、海外で販売されているHTCデバイスを日本で利用した場合にLTEが難なく利用出来る様になれば上記のような細かい事は考えずに済むので、早く浸透してほしいですね。

thanks info Brent!!!