日本時間2016年10月5日、HTC製造担当となったGoogleスマートフォン「Pixel」「Pixel XL」の公開が行われた。
本体概要
Pixel / sailfish / S1
このスマートフォンはHTC製造となっている物の、”Pixel”シリーズの開発方針上HTC・Google双方表向きには”HTCが製造を行っている”と言った事象は表に出さず、表面上はHTCの文字を見ることは出来ないスマートフォンとなっている。
本体のフレームやボタン、SIMトレイ素材にはアルミニウムを採用し、背面のNFCアンテナ、指紋認証や一部のアンテナ部分には樹脂を利用した。
Pixel XL / M1
また、既に販売済みの「HTC 10」とは変わり、ソフトウェアキーが採用されている。
「Pixel」のディスプレイは5インチFHD（1920×1080）、「Pixel XL」のディスプレイは5.5インチWQHD（2560×1440）となり、サムスン製有機ELを双方搭載する。
外部ストレージには非対応となり、32GB内臓ストレージモデルと128GB内臓ストレージモデルがラインナップされている。
Pixel XL / M1
メインカメラは”DxOMARK”スコアが現在最高点の89点をマークし、高性能なHTC 10のメインカメラでマークした88点を超え、画質がより良いモノとなっているとアピールされた。
撮影した写真はGoogle Photoへ無料でクラウドへ無制限に保存が可能となり、容量の心配も少ない。
また、PixelではGoogleのVRプラットフォームの「Daydream」をサポートし、同時に公開されたVRゴーグル「Daydream View」の周辺機器としてとして登場した。価格は80USDほど。
Samsung販売のGear VRと感覚は似ているように感じる。
”Switch”と名付けられたiPhoneからの移行機能も提供され、本体同士を接続し、簡単な操作で写真やビデオ、音楽、SMS、iMessage等が移行できる。
Switch
また、昨今ではグローバルモデルでも対応している事が多い防水防塵には非対応となっている点に注意していただきたい。
各種の本体性能は次の通り。（全てHTCに準拠します。）
「Pixel」 製品スペック
Pixel / sailfish / S1 / ブラック
Pixel / sailfish / S1 / ブルー
Pixel / sailfish / S1 / シルバー
「Pixel XL」 製品スペック
Pixel XL / marlin / M1 / ブラック
Pixel XL / marlin / M1 / ブルー
Pixel XL / marlin / M1 / シルバー
米国市場での販売
Pixel / S1
本日から予約が開始となり、米国市場での販売価格は次の通り。（一括）
- Pixel 32GB $649 (約67000円)
- Pixel XL 32GB $769 (約80000円)
- Pixel 128GB $749 (約77100円)
- Pixel XL 128GB $869 (約90000円)
現在はブルーカラーのみ米国市場での限定カラーと位置付けられており、その他の地域で買うことは不可能なようだ。
ただ、その他の地域でも今後在庫が確保でき次第販売されることが有るように感じている。
10月20日以降順次取り扱いキャリア等でも販売が行われるとの事。
モデル分けは？日本で使いたい場合
FCCを同時に通過している事から、ほぼハードウェアに差異は無いと言う事が予想されるが、本モデルは「Pixel」、「Pixel XL」共に2種類に分類される。
”WHL”が一般的にアメリカ向け、”TWHL”がグローバル販売モデルとなる。
何方に於いても現状”技適”の認可情報が確認できてない為、利用の場合は自己責任にて取り扱ってほしいが、私がどちらを買うと聞かれたらグローバル販売モデルを選びたい。
アメリカ向けでも実はNTTドコモ以外でそこまで困ることは無いのだが、折角日本専用週数であるLTE B21 (1500帯)に対応していたり、LTE B1とLTE B19とLTE B21の３波CAに対応していると記載がある為、同じ金額を支払うのであれば出来ればそちらのグローバル販売モデルを入手したいと感じた所存。
現在HTCスマートフォンでは１台もNTTドコモやY!mobile、SoftBankでVoLTEが利用できるスマートフォンが無い。
Pixelが初めてその内容に対応すれば嬉しい限りなのだが、不可となると購入するモチベーションが下がってしまうであろうと感じた。
日本市場では？
前述の記事、または発表会中の内容の通り日本国内のみならず、英語圏ではない多くの国（ロシア・中東・中国・韓国・日本等）では”Pixel”の取り扱いは当分行わないとの内容となっていた。
理由は定かではないが、今回同時に機能向上が発表され、PixelでAndroidに初回搭載となったたAI”Google Assistant”の多言語対応が全く出来ていない事から、英語圏以外の販売を行わなかった可能性が濃厚となる。
逆を言えばこの”Google Assistant”の日本語対応が行われれば”Pixel”スマートフォンの販売の可能性が高まるち考えられるので、今後の動向に注目したい。
ただ、今後販売の可能性が高まった場合、世界的に見て新製品ではないスマートフォンであり、Nexusを歴代取り扱ってきたY!mobileが今年”Android One 507SH”をあえて投入した所からも、今回の”Pixel”スマートフォンを”キャリアが”取り扱う確率は限りなく低いと考えられるだろう。
キャリア向けは次回の”Pixel”スマートフォンに期待したい所である。
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