ソフトバンク版「HTC U11」のブートローダーアンロック及びroot化の手順の紹介

日本で販売が行われている「HTC U11（OCEAN#UHL_JAPAN）」は、au版とSoftBank版の2種類ありますが、SoftBank版はブートローダーアンロックが制限されていません。

それにより、“”公式で””ブートローダーアンロックを行う事ができ、カスタムリカバリ導入からroot化まで済ませる事が可能となっています。

昨今ではあまり必要とされていないところではありますが、root化について必要な方はご参考下さい。

手順一覧

1. 「HTC U11」のブートローダーアンロックを行う
2. 「HTC U11」にカスタムリカバリを書き込む
3. カスタムリカバリーを起動する
4. カスタムリカバリ上でSuperSUを書き込む

「HTC U11」のブートローダーアンロックを行う

HTC U11のブートローダーアンロックは、HTCの開発者向けサイト「HTCDev.com」で行う事が出来ます。

詳細手順はHTCモデル共通案内ページとなるこちらの「HTCデバイスのブートローダーのロックを解除する手順 (HTC速報Dev)」をご確認ください。

「HTC U11」にカスタムリカバリを書き込む

ブートローダーアンロック後、起動時にクアルコムのセキュアブート警告画面が現れます。

ダウンロードモード（LK）起動時の上部に「*** UNLOCKED ***」と表示されている事が確認できると思います。

この状態で、PCと接続時、fastbootコマンドにてカスタムリカバリを書き込むことが可能です。

TWRPダウンロード先（OCN）

TWRP for ocn

※日本版は用意されていないが、アメリカ・ヨーロッパ版双方利用可能

コマンド

ログ

本体上で書き込み動作が有りますので、「End flashing, Press power key to continue.」と表示されたら書き込みが完了です。

電源ボタンを押すと、ダウンロードモードのトップに移ります。

カスタムリカバリを起動する

ダウンロードモードトップ画面の状態から、「reboot to bootloader」を選択すると、ブートローダー画面へ変移します。

ブートローダー画面上でも音量＋－と電源ボタンにて操作が可能ですので、上部を「Reboot to Recovery」に合わせ、電源ボタンを押すと、先ほど書き込んだカスタムリカバリーが起動します。

初回はシステムマウントについての警告が出ます。

カスタムリカバリ上でSuperSUを書き込む

Super SUダウンロード先（ZIP）

SDカードダウンロードしたSuperSUのzipファイルを入れ、本体に挿入します。（本体ストレージでも可）

Install -> “SuperSUのzip” -> Swipe to confirm Flash をスライド -> Reboot

で完了です。

本体起動後、SuperSUが書き込まれ、rootedの状態となっています。

行う際の注意

root化、rootedとする場合、メーカー修理は受けられますが、メーカー保証は無効となります。

^{白ロムで購入した場合はそもそも無いようなものですが・・・。}

また、日本版の場合キャリアモデルしか無い事により、メーカー上だけでの規定の問題では無くなる為、実際の運用は別として、改造品はオプションである保証サービスについても原則NGと言う扱いとなる印象を受けます。

加えて、メーカー出荷状態とするファイルであるRUUについてはオフィシャルで公開されている物ではなく、またHTCの場合基本的に部外者が取得できないようになっている為、システムのマウント後はバックアップを取っていた場合でもRUUが手元にない場合完全にロールバックする事は不可に近い為、更新等も受けられなくなることをご注意ください。

まとめ

私の記憶では、「Desire HD 001HT」の公式ブートローダーアンロックは出来なかったような印象を受けます。

しかし、今回の「HTC U11 601HT」から公式でブートローダーアンロックに対応した事が解りましたね。

ブートローダーアンロックが可能であれば、先日可能となったtemp S-OFFについても実現が出来ます。

反してau版が悲しい状況ですが、FeliCa対応でブートローダーアンロックが可能なスマートフォンは珍しい印象を受けますのでソフトバンクモデル・日本版の１つの利点と言った所でしょうか。

修復等

root化後の修復・au版の解除等の取り扱い等は此方で行えますので、実施後仮に何か悩ましい点がありましたらご連絡ください。

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